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教職を知る、子どもと関わる 学校インターンシップ

教職を知る、子どもと関わる

 学校現場において、教育活動や校務、部活動などの支援や補助業務を体験することで、教員の多岐にわたる職務を知り、子どもについての理解を深める学校インターンシップ(※)。同制度をご紹介します。

大学?受入校の連携図

 学校インターンシップは、学校現場での活動と事前事後指導への出席などで単位が取得できる制度です。学生は、大学での事前指導を受けた後、受入校の管理下で授業観察や補助、放課後の学習指導、運動会のような学校行事の補助などを行います。日々の活動は日誌に記録し、受入校に提出します。インターンシップ終了後、大学で行われる事後指導を受けることで、活動を振り返り、今後どのような学修が必要かを洗い出す契機とします。

※所属する専攻?コースや回生によって、科目名や授業形態、必修選択の別が異なります。

【Interview】教育実践アドバイザー 今川恵美子

教育実践アドバイザー 今川恵美子

 いざ子どもを目の前にして、大学で学んだ理論と現場での教育活動を結びつけて考えることは難しい。子どもとどう関わり、どう理解していけばいいか。先生方はどのように対応されているのか。自分だったらどうするか。そして実際にやってみたらどうなったか。さまざまな経験をし考えることが、学校インターンシップの第一の目的です。加えて、学校の先生には生徒の立場からでは見えなかった仕事もたくさんあり、それを知るのも重要です。

 教育実践支援ルームには、教科書、学習指導案、教員採用試験の過去問など豊富な資料、パソコンやコピー機、グループ学習スペースが整備され、教育実習や教採対策などにも活用できます。また、教職経験をもつアドバイザーが、子ども理解、授業づくり、学校現場との関わり方などさまざまな相談にのっています。学校インターンシップに限らず、気軽に来て、学習に役立ててほしいですね。

【New Open!!】教育実践支援ルーム

教育実践支援ルームの写真

元校長や教育委員会関係者など学校教育に精通したアドバイザーが、学校現場での活動を支援します。

  • 教育実習や学校インターンシップに関する相談
  • 学習指導案などの資料閲覧
  • 授業準備
  • 実習に向けたグループ学習

【インターンシップ生のとある一日】

学校教育教員養成課程小中教育専攻美術?書道教育コース2回生?飯野湧貴さんの写真

学校教育教員養成課程小中教育専攻美術?書道教育コース2回生?飯野湧貴さんの柏原市立堅下南小学校でのインターシップに一日密着しました。

インターンシップの様子1

<8:00> 職員室に到着

どこのクラスに何時間目に入るかを確認。教頭先生をはじめ先生方は気さくな方が多く、話しかけやすいです。

インターンシップの様子2

<1時間目> 3?4年生の「特別活動」

先生と、先生の発言に対する児童の反応を注目して見ています。特に、叱り方。直接的な言葉で注意するのではなく、子ども自身が間違いに気づけるよう誘導し、さらに他の児童にもプラスになるやり方が参考になりました。

インターンシップの様子2

<2時間目> 2年生の「算数」

教室内を歩き、手が止まっている児童に声をかけます。大学で学んだことを先生が実際にやっているのを見たり、自分で実践したりできるのは、学校現場に毎週行っているからこそ。先生たちは、全体を見ながら、一人ひとりのフォローもして、その二つがきちんとリンクしていてすごいなと思います。

インターンシップの様子3

<3時間目> 3年生の「理科」

授業を見て勉強するだけでなく、積極的に自分から参加するように心がけています。先生方から指示されたことはもちろん、他にも手伝えることはないか常に探しています。

インターンシップの様子4

<4時間目> 4年生の「算数」

季節や行事前後で掲示物が定期的に変わるので、どの教室でも必ずチェックします。先生方の工夫がつまっていて、見ているだけで楽しいし、勉強になります。

インターンシップの様子5

<給食?掃除>

子どもたちと一緒に給食。家族や友達、好きな食べ物など話がはずみます。

インターンシップの様子6

<5時間目> 1年生の「生活」

授業の最後には、子どもたちと一緒に元気よく終わりの挨拶をしました。

【Interview】柏原市立堅下南小学校 野田俊弘校長

柏原市立堅下南小学校 野田俊弘校長の写真

 飯野さんは、ボランティア活動に積極的に取り組むなど、前向きでしっかりしている印象で、本校でのインターンシップを希望していると聞き、快諾しました。先生方からの評判も良く、一生懸命取り組んでくれています。来年には、教育実習生として受け入れることも決めました。

 受入校としては、学生が来てくれることで、短い時間で多くの子どもたちに目が行き届くので助かる。学生にとっても、現場を知ることができる。この制度は、受入校にも、教師にも、子どもたちにも、学生にとっても意義があると思います。

 学生が最初から上手くできるわけがないことはわかっているので、大教大には、ためらわずに送りだして欲しい。学生には「大阪の教育を担うのは大教大だ」という誇りをもって臨んで欲しい。そういう意識をもって本校では迎え入れていますし、個人的にも大阪の教師の先輩としてそんな風に思いながら大教生を待っています。


(2018年11月取材)
※掲載内容はすべて取材当時のものです。

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