英語教育コース
学校教育教員養成課程 小中教育専攻 英語教育コース
情熱をもって取り組み,指導力のある英語教師を養成します
小中教育専攻英語教育コースでは,外国語活動についての基礎的な理論を学ぶとともに,マイクロティーチングなどの演習を通して,児童に適した英語指導技術を身につけます。
求める学生像
- 高等学校で履修した教科?科目の基礎学力を十分に身につけた人
- 英語を中心に、小学校教員や中学校教員をめざすために十分な教育実践力を身につけようとする意欲あふれる人
- 教職に就くことを強く希望し、その意志を持ち続けることのできる人
- 子どもたちの成長に関わることにやりがいと使命を感じることができる人
- 多様な年齢の人々とコミュニケーションを図る能力を身につけようとしている人
- 学校生活の経験をとおして、学校や教育への親しみや関心を抱いている人
学びのポイント 1
英語力+教師力=英語教師力
「外国語コミュニケーション」では会話や作文の指導を受け,「英文法研究」で文法を極め,英語力を高めます。英語力はTOEIC?英検?Progressなどで定期的に測定して,常に高みを目指します。また,「教職入門」では教職とはどういうものかを学び,「英語科教育法」で英語指導法と授業と教材のあり方や学習動機を考察して,教師力を身に付けます。そして,「教育実習」で,実際の授業を体験し,英語教師力となって結実します。
学びのポイント 2
海外留学チャレンジをサポート
交換留学のチャンスは,カナダのヴィクトリア大学,アメリカのイースト?カロライナ大学?ノース?カロライナ大学ウィルミントン校?ウェスタン?カロライナ大学,オーストラリアのグリフィス大学があります。また,語学研修の行き先として、アメリカのカリフォルニア州立大学ロングビーチ校,カナダのヴィクトリア大学,オーストラリアのクイーンズランド大学?グリフィス大学,ニュージーランドのオークランド大学があります。
学びのポイント 3
4年間の学びの総決算:英語で卒業論文執筆
英語教育講座の卒業論文は、英語で書くことが求められます。分量は最低でもおよそ30ページ。これまで学んだことをベースにして、自分が極めたいテーマについてとことん考え、しっかりと伝わる英語で書きます。大学人、あるいは英語教師として必要な「考える力+英語力」を発揮する場です。
募集人員
15人
学習領域
英語教育学,英語学
取得できる免許?資格
●:小学校教諭一種
〇:中学校教諭一種(英語)、高等学校教諭一種(英語)
資格:学校図書館司書教諭、図書館司書
●:卒業要件単位で取得できる教員免許状
〇:卒業要件以外の単位を併せて履修することによって取得できる教員免許状
(ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません)
4年間の学び
1回生
晴れて大教大に入学。英語教師になる心構えを学ぶ
「オーラルコミュニケーション」で会話力を磨き,「英語音声学」で発音指導のための基礎知識を学びます。「教職入門」で問題解決型学習?ワークショップを実施し,学校現場を観察します。
主な授業
- 教職入門
- 教育総論
- 英語音声学I?II
- スポーツ実技 a?b
- ICT基礎 a?b
- 特別なニーズある子どもの教育
- 発達と学習の心理学
- 小学校教科専門科目
2回生
英語教師になるための基礎を総仕上げ。
「英文法研究」で文法の知識を身に付け,「応用言語学」で言語学の視点から英語教育を考えます。「外国語コミュニケーション」と「英語IIa」で英語運用能力を磨き,「英語科教育法」で英語授業の作り方や指導方法などを学びます。また,社会福祉施設等での介護実習に従事します。
主な授業
- 初等英語科教育法
- 英文法研究I?II
- 外国語コミュニケーション
- 学校安全
- 教育課程?方法論
- 生徒指導?進路指導論
3回生
専門知識を身に付けながら,教育実習でいよいよ教壇に
英語学もしくは英語教育学のゼミに入ります。英語学の専門科目も英語教育学の専門科目も,自分の興味と必要に応じて受講します。9月には基本教育実習で4週間,実習生として小学校や中学校に通います。実習校で行う研究授業では腕のみせどころです。
主な授業
- 基本教育実習
- 英語学研究 I?II
- 学習英文法論 I?II
- 教育相談の心理学
4回生
教員採用試験を受けて,卒業論文を英語で執筆
「英語学演習」や「英語教育学演習」で卒業論文執筆のためのゼミが始まります。夏に教員採用試験があり,大学院の試験を受ける人もいます。秋に「教職実践演習」を受けながら,卒業論文を執筆し続ける毎日が1月の終わりまで続きます。頑張った人は卒業です。
主な授業
- 教職実践演習
- 卒業研究
- 英語(教育)学演習 I?II
- アカデミック?ライティング
教員からのメッセージ
英語を身に付けるには暗記?練習と運用の地道な繰り返しが大切です。学習者の苦労を和らげて,それを楽しみに変え,さらに学習意欲を持続させることが英語教師の使命といっても過言ではないでしょう。そのためには,英語の4技能の向上以外に,教授法,動機づけ,教材研究,言語習得理論,指導案作成法,異文化理解など,多くのことを学びます。いくら教え方がうまくても,間違ったことを教えるわけにはいけません。今まで教えられてきた知識は正しいのか,何を教えるべきなのか,を考えねばならないのです。そのために,英語学と英語教育学の両方の講義を当講座は用意して,未来の英語教師をお待ちしています。
(英語教育講座 寺田 寛)