社会科教育コース
学校教育教員養成課程 小中教育専攻 社会科教育コース
社会科に強みを持ち,小中一貫?連携教育に対応できる教員
小中教育専攻社会科教育コースでは、広い視野と豊かな教養を持つとともに、小?中学校の社会科教育に関する知識や技能を持ち、専門の教科などの指導力に優れ、小?中学校の連携を踏まえた指導ができる小学校教員を主に養成します。そのために、教養科目及び基礎的科目を修得した上で、教職に関わる科目を学ぶとともに、学校安全や危機対応についての知識や能力も養い、さらに、社会科教育コースにおいて、専門分野の学習を深めます。
求める学生像
- 高等学校までに履修した社会科?地理歴史科?公民科の基礎学力を十分に身につけた人
- 社会科を中心に、小学校教員や中学校教員をめざすために十分な教育実践力を身につけようとする意欲あふれる人
- 教職に就くことを強く希望し、その意志を持ち続けることのできる人
- 子どもたちの成長に関わることにやりがいと使命を感じることができる人
- 多様な年齢の人々とコミュニケーションを図る能力を身につけようとしている人
- 学校生活の経験をとおして、学校や教育への親しみや関心を抱いている人
学びのポイント 1
幅広い分野をカバーするカリキュラム
地理?歴史、公民、社会科教育の幅広い分野を網羅する様々な授業が開講されています。各分野の講義形式の授業を履修することで、社会科にかかわる 幅広い視野と教養を身につけることができます。また、各分野の演習形式や実習形式の授業を履修することで、それぞれの分野をより深く学ぶこともできます。
学びのポイント 2
専門性を身につけるためのきめ細かい指導
特に、3年目からは、社会科の中の各専門分野に分かれ、より深く学ぶ機会が増えます。各分野での少人数制によるきめ細かい指導により、社会科全般にわたる幅広い視野とともに、より深い専門性を身につけることができます。
学びのポイント 3
4年間積み上げ型の教育実習
教師としての実践的指導力を身に付けるために「観察実習(1回生)」→「介護体験実習(2回生)」→「基本実習(3回生)」などの必修実習に加え、「教職?学校インターンシップ(2~4回生)」、「併修実習(4回生)」と、4年間を通して積み上げていきます。また、電子ポートフォリオを使い、入学から卒業まで指導教員と定期的に面談し、良好な学生生活 が送れるように支援します。
募集人員
35人
学習領域
歴史学、地理学、哲学?倫理学、社会学、法学?政治学、社会科教育学等
取得できる免許?資格
●:小学校教諭一種
〇:中学校教諭一種(社会)、高等学校教諭一種(地理歴史?公民)
資格:学校図書館司書教諭、図書館司書
●:卒業要件単位で取得できる教員免許状
〇:卒業要件以外の単位を併せて履修することによって取得できる教員免許状
(ただし、授業時間割上の制約によって希望する免許状が取得できるとは限りません)
4年間の学び
1回生
幅広い教養と社会科の基礎を習得
幅広い視野と教養を身につけるとともに、社会科の各分野の基礎的な学びが始まります。
主な授業
- 教職入門
- 小学校教科内容(社会)
- 地誌概論
- 人間と社会
- 世界史概説Ⅰ?II
- 哲学の基礎
- 発達と学習の心理学
- 小学校教科専門科目
2回生
社会科指導に必要な基礎固め
教職関連の科目の比重が増します。また、社会科の指導に必要な基礎の総仕上げを行います。
主な授業
- 初等社会科教育法
- 地理学概論
- 日本史概説Ⅰ?II
- 西洋思想概論
- 倫理学の基礎
- 法律学
- 政治学
- コミュニケーションと社会
- 社会科教育学基礎論
- 教育課程?方法論
- 生徒指導?進路指導論
3回生
各分野の専門性を高める学び
専攻内の各専門分野に所属し、各分野におけるより専門性の高い学びが始まります。
主な授業
- 基本教育実習
- 社会科内容構成演習(小中)
- 日本史特講Ⅰ?II?III
- 西洋史特講Ⅰ?II
- 東洋史特講Ⅰ?II
- 地理学野外実習
- 哲学諸問題
- 社会学調査実習
- 社会科教育学研究Ⅰ?II
- 教育相談の心理学
4回生
大学での学びの振り返りと専門性の習得
3年間の学びを振り返り、必要な補足を行います。また、大学での学びの集大成として、卒業論文を作成し、各分野の専門性を身につけます。
主な授業
- 教職実践演習
- 卒業研究
- 社会科発展演習Ⅰ
- 社会科発展演習 II
教員からのメッセージ
小中教育専攻社会科教育コースは、複数の分野から成り立っています。これらの分野のなかには、みなさんが高校までに習ったことのない分野も含まれています。そして、さまざまなメニューが用意されていて、授業作りに直接役立つ内容のものもあれば、各分野の最先端の内容に触れることができる内容のものもあります。これらの多彩なメニューに触れてもらうことで、暗記のみではない、社会科の奥深さや面白さを実感してほしいと願っています。
(社会科教育講座?地理学 山近博義)